その他の短距離券・その４

ここでは、大人用（正確には大人／小児用）の短距離券を紹介します。一見して解るように、手元に残るごく僅かな切符による、なんの脈絡も無い展示です。

新潟印刷場の、矢印式券です。

これは、名古屋印刷場の一般式及び矢印式券。大人／小児用の切符には、小児用として切り取る部分には小さな丸穴が明けてあり、糸を通して綴じるものだったそうです。事務処理の思想に時代を感じさせられます。

札幌印刷場のものです。今は廃止されてしまった路線の駅名も見えます。

これは、大阪印刷場のもので、綴じ穴がありません。この印刷場のＢ型券（入場券を含む）には、こういう傾向が見られました。

最短区間（大人３０円）用の往復乗車券です。往復だと有効期間は２日となり、切符のサイズもＡ型となるのですね。

これは、軟券です（大人用・Ａ型）。当時の偏狭な収集基準からは、はるか彼方の収集対象外だったため、扱いが粗雑になったのでしょうか、傷んでしまってます。○ムのマーク・管理駅の発行・・・この要件を満たす硬券が当時は数多くあったのですが、地域によっては合理化が進んでいた証なのでしょう。しかし今、改めて眺めてみると、この切符にも、なかなか味わいがあります。

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